自然に潜む富

 自然と共生する昆虫の生態や機能などから、新たな素材や技術を開発しようとする動きが加速している。そのひとつが「クモの糸」と同質の繊維を大量に生産 し、工業製品として応用しようというものだ。山形県鶴岡氏のベンチャー・スパイダーと大手繊維メーカーが共同で研究開発を進め、製品化に成功している。方 法はバクテリアに「クモの糸」の組み換え遺伝子を注入し、クモの糸を大量生産させるものだ。生産工程において伸縮性や耐熱性、郷土など種々の特性を持たせ ることが可能で、用途によって特性を変えられる。石油由来のナイロンや炭素繊維、アラミド繊維と比べるとCO2の排出量は20分の1.使用後は土に還る環境負荷の少ない生分解性素材だ。軽量のため、自動車素材の強化プラスティックの代わりにクモの糸を採用すると、現行の自動車より18%向上、CO2排出は15%削減可能。直径1cmの糸でジャンボジェット機をつるすこともできる。現在、トヨタと共同開発中だ。
一方、カイコにクモの糸を注入し「薄くてフィット感のある靴下」の新商品開発に挑むのが、メーカーの岡本(奈良県)と信州大だ。また遺伝子組み換えカイコ から高機能タンパク質を用いた高機能繊維や医薬品開発は各社で進行中。日東紡績は骨粗しょう症の検査薬に応用、ベンチャー・ネオシルクは再生医薬への活 用、東京農工大は人工血管を作り上げた。これらの取り組みは「ニュー・シルクロード」と呼ばれる。
惑星探索貴に使われる駆動システムに採用されたのが昆虫の四股の動きである、日本は昆虫バイオテクノロジーのトップランナーであり、環境分野で新たな有望分野を開拓している。

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このページは、安藤 眞が2009年11月29日 10:47に書いたブログ記事です。

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