新エネルギーの最近のブログ記事

Re-ビジネス

 古くなったモノを無原則に廃棄して、また新たに資源やエネルギーを投入して新しいモノを作り出す<Build>にReを冠につけた<Re-Build>(再生)という発想が環境ビジネス創出の発想のひとつになっている。私はRe-ビジネスと呼ぶが、たとえばエネルギー分野では<Renewable>というReのつく再生可能なエネルギーで、太陽光・太陽熱、風力、バイオマス、水素、地熱など。またマテリアル分野では、使用済み製品を含む廃棄物はReduce(減量、減容)、Reuse(再使用)、Recycle(再利用)、Repair(修理)、Reform(改修)、Retrofit(機能更新)などだが、こちらも冠にReがつく。
 エネルギー資源の90%以上を海外に依存するなど、先進国で一番の資源小国の我国にとって、このRe-ビジネスがキーワードになる。"資源争奪戦"といわれる今世紀において、我国の生命線であるエネルギー資源を海外依存から国内調達可能な純国産のエネルギー資源へのシフトが命題である。つまりRe発想の再生可能なエネルギー開発がポイントなのだ。ちなみに、海外からのエネルギー資源は地下資源で、純国産エネルギー資源は地上エネルギーである。地上資源量の拡大はCO2排出削減、環境負荷を低減するものだ。またマテリアル資源に関しても、Reを準拠した廃棄物の再利用、中古品の再使用による資源確保が求められている。
 さらに劣化した自然環境をRe-Buildする自然再生事業―自然環境の修復・復元による生態系の改善も商機のひとつだ。多自然型河川づくり、ビオトープ、里山の復元、森林再生、有機農薬などの他、汚染土壌の浄化も例として挙げられる。各地を歩くと、本来の川の流れを取り戻して生物多様性を守ろうと、防災上の機能低下がない小規模ダム、コンクリートによる三面護岸の撤去が加速している。こうした新たな公共事業も環境を軸としたRe-ビジネスなのだ。資源・エネルギーの大量投入の"Scrap&Build"から資源確保が重点の"Re-Build"への変化。そこに広がるRe-ビジネスは産業界に定着しつつある。
 常々、私たちエコビジネスネットワークは、環境ビジネスの主なテーマのひとつに環境調和の上に成り立つ資源確保を挙げている。21世紀は資源の争奪戦の時代である。資源の多くを海外に頼る資源小国の日本は、より一層深刻である。さて、来年2010年の環境ビジネス市場で、かなり有望視されるのが、エネルギーとマテリアル資源だと読む。根拠は石油などの化石燃料が高値に推移していることだ。原油価格は、12月に入ってから本年度の最高値を付けている。今年1月半ばの1バレル43ドル近辺をボトムに上がり始め、この12月18日現在、同74.69ドルまで上昇している。
 原油の値上がりは、石油代替エネルギーである新エネルギー、エネルギーの高効率利用の省エネ、エネルギー貯蔵の蓄電池などのエネルギー関連に併せて、廃棄物の再資源化(リサイクル&リユース)のマテリアル関連に波及し、それぞれの事業・技術開発を加速化するキッカケになるだろう。新たな資源開発を誘引する原油価格の相場つきは、以前とは異なる変化が始まっており、高値で安定するトレンドに入った。背景には、石油のかかえる枯渇性、オイルピーク地政学上の問題、さらに産油国の油田の国有化など、さまざまな要因が挙げられる。
 原油相場の見通しについては多数のアナリストのレポートが届くが、丸紅経済研究所の柴田明夫所長は「景気いかんにもよるが、2010年の原油の世界需要は07年のピーク水準である日量8650万バレルをうかがう可能性があり、原油価格も水準を切り上げるだろう」と予測。来年以降、年間を通しての下値レベルも「80ドル程度に上がるのではないか」とみている。中国、インドなどの新興国の需要拡大を踏まえて、原油価格は将来にわたり"下がらないトレンド"に切り替わった、と言える。
 そんな考察から、資源小国の日本にとって、時刻で調達でき、環境負荷の少ない新エネルギーの開発、廃棄物に拠る資源再生は重要であり、関連企業には大きなビジネスチャンスの拡大につながるのは間違いない。

このアーカイブについて

このページには、過去に書かれたブログ記事のうち新エネルギーカテゴリに属しているものが含まれています。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

カテゴリ

ウェブページ